キャリアカウンセリングについて
キャリアカウンセリングは、従業員のキャリア発展や成長を促すことや、従業員の満足度向上につながるだけでなく、従業員の仕事場や環境での悩みごとやメンタルヘルスにも、いち早く気づくことができます。離職防止や組織のパフォーマンス向上につながります。社員一人ひとりが前向きなキャリア形成をイメージできるようなコンサルティングを行います。
基本的な流れやポイント
初回相談では、現在の状況や悩みをお聞きします。課題解決、問題解消に向けて進めていきます。
2回目以降は初回の相談内容から、あなたに合った、必要なサポートをしていきます。
自己分析
適性検査やインタビューを通じて、自分自身の強みや弱み、興味や価値観を理解するのを支援します。
キャリアプランの策定
あなたの目標に基づき、具体的なキャリアプランを一緒に作成していきます。職業選択やキャリアチェンジの際に役立つ情報やアドバイスをします。
行動計画の実施
計画に基づいて、具体的な行動をサポートします。例えば、スキルアップのための方法を検討したり、必要なスキルや知識を身につけるためのアドバイスをします。就職活動のサポート(履歴書の作成、面接対策など)、就職活動全般の支援を行います。
職場での課題解決
職場での問題やストレスに対処するためのサポート、コミュニケーションスキルや問題解決能力の向上を図ります。
フィードバックと調整定期的に進捗を確認し、必要に応じてプランを調整します。
キャリアカウンセリングのメリット
キャリアの方向性が明確になる
自分に合った職業やキャリアパスを見つけることができます。
就職や転職がスムーズに進む
専門的なアドバイスとサポートにより、就職活動が効率的に進みます。
仕事の満足度が向上する
自分の興味や価値観に合った仕事を見つけることで、仕事への満足度が高まります。
ストレスが軽減される
職場での問題に対処するためのスキルを身につけることで、ストレスが軽減されます。
キャリアカウンセリングは、学生から社会人まで、あらゆるステージの人にとって有益なサービスです。自身のキャリアをより良いものにしたいと考えている方にとって、とても価値のある時間です。
適性検査実施プロセス
適性検査は対面で実施します(オンライン不可)
実施と結果説明の2回要します。
実施前
適性検査を受ける目的を明確にし、適切な検査を選定します。
事前に検査の目的や内容について説明し、受検者が安心して取り組めるようにします。
実施
紙ベースの検査を実施します。1時間程度の時間が必要です。
正確な結果を得るために、落ち着いた環境で検査を行いリラックスした状態で受検します。
結果の分析とフィードバック
検査結果を分析し、個々の特性を明らかにします。
結果を受検者にフィードバックします。
キャリアカウンセリング
検査結果を基に、引き続きキャリアカウンセリングを受けていただくことをお勧めします。
適性に基づいたキャリアプランを検討したり、課題解消に向けカウンセリングを行います。
適性検査を実施すると?
自身の課題、問題の発見
適性検査を受けることにより、モヤモヤしていたことが明確になったり、自分自身を客観視することができます。それにより、一歩前進することができたり、今後のキャリアについて考えることもできます。
自己理解の促進
適性検査の結果から、自分の特性(興味や価値観、スキル、性格特性)を深く理解することができます。
キャリア選択の支援
自分に最適な職業やキャリアパスを見つける手助けをします。
モチベーションの向上
自分の強みや興味に基づいた職業選択をすることで、仕事へのモチベーションが高まります。
パーソナルデベロップメント
自己啓発やスキルアップのための具体的な方向性を見つけることができます。
適性検査を活用することで、個々のキャリア選択がより確実かつ効果的になることを目指しています。
企業・事業所におけるキャリアコンサルティング
キャリアコンサルティングは、従業員のキャリア発展や成長を促すことや、従業員の満足度向上につながるだけでなく、従業員の仕事場や環境での悩みごとやメンタルヘルスにも、いち早く気づくことができます。離職防止や組織のパフォーマンス向上につながります。社員一人ひとりが前向きなキャリア形成をイメージできるようなコンサルティングを行います。
キャリアコンサルティング導入メリット
従業員のエンゲージメントと満足度の向上
従業員が自身のキャリアパスを理解し、将来の目標を持つことで、仕事に対するモチベーションが高まります。従業員一人ひとりに対してキャリアコンサルタントがサポートを提供することで、個々のニーズに応じた成長が期待できます。
スキル向上とパフォーマンス改善
従業員の強みやスキルを把握し、適材適所の配置が可能になります。継続的なスキルアップ(研修や教育プログラム)を提供することで、スキルを向上させ、業務の効率化を図ります。
人材の定着率向上
キャリア成長の支援: 従業員が会社内での成長機会を感じることで、離職率が低下し、長期的な定着が促進されます。
従業員のキャリア開発
明確なキャリアパスを提供することで、従業員が将来のキャリアを見据えた自己開発を行いやすくなります。キャリアコンサルタントが個別の目標設定を支援し、その達成に向けた具体的なアクションプランを提供します。
企業ブランドの強化
魅力的な職場環境: 従業員のキャリア成長を支援することで、企業が従業員にとって魅力的な職場となり、採用活動にも好影響を与えます。
メンタルヘルスのサポート
職場での問題やストレスに対処するためのサポートをします。従業員のメンタルヘルスに配慮した働きやすい環境を整えることで、生産性の向上と離職率の低下を図ることができます。
キャリアコンサルティング実施モデル
入社した社員の中には、入社前後のギャップやミスマッチから不満が生じ、モチベーション低下や離職することもめずらしくありません。キャリアコンサルティングを実施することで、社員の自発的な仕事理解、職務への適用を促します。社員一人ひとりが前向きなキャリア形成をイメージできるようなコンサルティングを行います。
キャリアコンサルティングの流れ
STEP1. 事前準備
キャリアカウンセリングを実施する社員の選考してください。(例:入社1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、3年、5年など)
事前に、仕事内容等を指定のシートにご記入ください。
STEP2. 初回カウンセリング
現状や悩みごとなどをお聞きし、課題や問題についてお話します。
STEP3. 2回目のコンサルティング
課題解決に向け、課題解消方法や自己理解や仕事理解を促すためのカウンセリングを実施します。
STEP4. 3回目のコンサルティング
課題への取り組み方や、今後の働き方、ライフ・キャリアプラン等について話し、具体的な能力開発に向けたプラン立案を行います。
1~3ヵ月に1回、6ヵ月に1回等定期的に実施することも可能です。
企業・事業所への導入プロセス
1.ニーズの把握
企業・事業所内でのキャリアコンサルティングのニーズを把握し、適切なサービスを選定します。
2.プログラムの設計
従業員のキャリア成長を支援するためのプログラムを設計し、具体的な目標とスケジュールを設定します。(個別カウンセリング、グループワークショップ、スキル開発研修等)
3.実施
個別またはグループでのキャリアカウンセリングセッションを実施します。
研修とワークショップ研修やワークショップを実施します。
【研修・ワークショップ例】
・ビジネススキル、マナー
・コミュニケーション
・ストレスマネジメント
・傾聴スキル
・能力を高める動機付け
・キャリアプラン
・アンガーマネジメント
4.実施と評価
プログラムを実施し、定期的に評価とフィードバックを行い、必要に応じて改善を図ります。
企業にキャリアコンサルティングを導入することで、このプロセスを通じて従業員のキャリア成長を支援し、全体的な生産性と従業員満足度を向上させることができます。
セルフ・キャリアドック
セルフ・キャリアドックとは、企業が人材育成ビジョン・方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と多様なキャリア研修などを組み合わせて、体系的・定期的に従業員の支援を実施し、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援する総合的な取り組みや企業内の「仕組み」のことです。(厚生労働省)
キャリア研修+キャリアカウンセリング+フォローアップ
キャリア研修
集合形式で研修を行うことで、多くの従業員に効率的にキャリアを考えるきっかけを提供できます。
様々な研修を組み合わせることも可能です。
キャリアカウンセリング
従業員とキャリアコンサルタントが一対一で面談を行うことで、個別従業員の課題を整理し、解決を支援していきます。
フォローアップ
組織全体で、個別従業員および組織の課題を解決していきます。
改善策を実行したり結果を継続的に振り返ります。
《期待される効果》
❶ 新卒採用者の定着率向上
❷ 育児・介護休業者の職場復帰率向上
❸ 高年齢層社員の活性化
小学生から大学生までの
キャリアカウンセリング・キャリア教育
近年の社会環境や経済、雇用のめまぐるしい変化は、子どもたちにも大きな影響を及ぼしています。将来に夢を持てない子どもたちや将来に希望を持てず職につかない若者などがその例です。
社会の変化を恐れず、対応する力をつけ、自分の力で未来を切りひらくために、『生き抜く力』『乗り越える力』を形成するキャリア教育が必要なのです。
自分の将来のヒントが見つかると、自然と学習意欲が沸いたり、行動が積極的になります。学校教育だけでなく、自分自身でキャリアに向き合う時間を大切にし、自分の未来を描いていきましょう。
どんな人がキャリアカウンセリングを受けるの?
小学5年生~大学生まで
(親子で参加もOKです)
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将来について考えてみたい
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自分のキャリアプランについて描いてみたい
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長所短所、得意不得意など自己分析をしたい
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自分の能力を知りたい(中学生以上)
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中学受験、高校受験、大学受験などこれからの進路を考えたい、悩んでいる
支援(カウンセリング)内容
じっくりと丁寧にお話を伺いながら、可能性を見つけていきます。ワークシートなどを使いながら、視覚的にも分かりやすく進めていきます。
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進路選択についてのアドバイス
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就職支援(応募書類添削、面接対策)
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キャリアプランについて描く
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自己分析
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適性検査(中学生以上)
スーパービジョン・メンターシステム
キャリアコンサルタントのスーパービジョン・メンターシステムは、経験豊富なキャリアコンサルタント(メンター)が、少し経験の浅いキャリアコンサルタント(メンティー)に対して、知識やスキルの向上、キャリアの発展を支援する仕組みです。定期的な面談やスーパービジョンを受けることで、メンティーが専門的なスキルを身につけ、自信を持ってキャリアコンサルティングの業務を遂行できるようになります。
自己流や自己満足にならないために、定期的に自分のキャリアコンサルティングをスーパーバイザーとともに点検することは、とても重要です。もし、キャリアコンサルタントとしてさらに成長したいと考えているなら、ぜひスーパービジョンを検討してみてください。相談者によりクオリティの高い支援を提供できるキャリアコンサルタントに成長していくために、一緒に研鑽していきましょう。
なぜスーパービジョンが必要なのか
スーパービジョンを受ける目的の1つとして、スーパーバイジー(指導を受ける人)のひとりの視野による偏った応対、パターンに気づき、クライアントへのより良い対応を発見することにあります。キャリアコンサルタントとしての専門性の維持・向上にもご活用いただけます。豊富な経験をもつスーパーバイザーと1対1で検討できるため、より深いケース理解につながるでしょう。
また、スキルなど資質向上はもちろん、スーパーバイザーはスーパーバイジーの良き相談相手、メンターの役割も果たします。
自己成長
客観的な視点から自身の強み・弱みを理解し、スキルを向上させることができます。さまざまなケーススタディを通して、実践的な対応力を身につけることができます。また、倫理的な側面や最新の情報についても学ぶことができます。
クライアントへの貢献
より効果的なキャリア支援を提供できるようになり、クライアントの満足度向上につながります。
複雑なケースや困難な状況に対処するための新たな視点や解決策を得ることができます。
スーパービジョンの形式
1. 個別スーパービジョン
1対1のセッションで、スーパーバイザーとコンサルタントが個別に行うセッションです。個別のニーズに応じた具体的な指導が可能です。
2. グループスーパービジョン
スーパーバイザーと数名のスーパーバイジーが一緒に参加し、お互いのケースを共有しながら学び合います。グループでの意見交換やディスカッションを通じて、異なる視点やアプローチを学びます。
特定のケースについて、スーパーバイザーに相談しながら解決策を探ることもできます。
※オンライン、対面どちらも可能です。
〈スーパービジョンの内容例〉
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スキルアップトレーニング
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ケーススタディと実務のフィードバック
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キャリアパスの相談と計画立案
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目標設定をサポートし、達成に向けた指導
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強みや弱みを分析し、成長のためのフィードバック
どんな人がスーパービジョンを受けるの?
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国家資格キャリアコンサルタント
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就職支援、就労支援をされている方など
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実際の自分のキャリアコンサルティングの事例を使って個別指導を受けたい方
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キャリアコンサルタント有資格者以外でスキルアップしたい方
国家資格キャリアコンサルタントは、資格更新の時間数にカウントできます。
1級キャリアコンサルティング技能士から受けるスーパービジョンであれば、国家資格更新の技能講習とみなされます(最大10時間)。
スーパービジョンの流れ
1. 事前準備
実施1週間前までに事例記録等のシートをご提出いただきます。
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簡単な自己紹介(経験年数、資格、どのような現場でどのような対象者を支援しているかなど)や、ご自身の強みと課題、スーパービジョンで得たいこと、成長したいことなど
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事例記録
2. スーパービジョン実施
実施時間:1回60分~90分
ケースに対する評価、助言、改善点などアドバイスしたり、異なる視点や新しいアプローチについて意見交換します。
定期的に複数回、メンタープログラムなどを活用し、ご自身の理解やスキルアップ、課題解消に役立ててください。
3. 振り返り
スーパービジョン実施後、再度事例記録を振り返ったり、ご自身のキャリアコンサルティングについて考える時間を取りましょう。